国土交通大臣認定 信州方接着重ね梁

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接着重ね梁とは

接着重ね梁の画像と集成材の画像

「接着重ね梁」は、部材を複数組み合わせて接着した新しい梁桁材で、無垢材に近い見た目と質感を持ち、建築基準法第37条に基づく国土交通大臣の認定を取得した、品質・性能に優れた材料です。

接着重ね梁の特徴

特徴1
選別された良材を組み合わせることで、安定した強度の梁材が得られる
特徴2
間伐材から断面の大きな構造材が製造できる
特徴3
接着層が少なく木の美しさや無垢材に近い質感が味わえる
特徴4
接着材の使用量が少ない

接着重ね梁の構成図

Aタイプ

角材を上下に接着

接着重ね梁の構成図 Aタイプ ウッド・デザイン賞2017 詳しく見る

※現在製造中止

Bタイプ

角材の上下に厚板を接着

接着重ね梁の構成図 Bタイプ ウッド・デザイン賞2017 詳しく見る

※要問合せ

Cタイプ

中心に心去平材を合わせて接着し、その上下に厚板を接着

接着重ね梁の構成図 Cタイプ ウッド・デザイン賞2018 詳しく見る

接着重ね梁 認定の概要

製品名 形状 樹種 寸法 接着剤 認定の仕様
曲げ強さ せん断 めりこみ 圧縮
強軸 弱軸 強さ 強さ 強さ
Aタイプ

※現在製造中止

Aタイプ形状画像 カラマツ 材幅
 105~150mm
材せい
 240,300,360,450mm
長さ
 6,000mm以下
水性高分子
イソシアネート系接着剤
Bタイプ

※要問合せ

Bタイプ形状画像 カラマツ
アカマツ
スギ
ヒノキ
材幅
 105~150mm
材せい
 300,330,360,390mm
長さ
 6,000mm以下
水性高分子
イソシアネート系接着剤
Cタイプ Cタイプ形状画像 カラマツ
スギ
材幅
 105~150mm
材せい
 300,330,360,390,420,450mm
長さ
 6,000mm以下
レゾルシノールフェノール
樹脂接着剤

製品の製造工程

製品の製造工程図

試験の製造工程

平成12年建設省告示第1466号に準じて各種性能試験を行い、曲げ性能やせん断性能、長期荷重特性など確認

実大曲げ試験
実大曲げ試験の様子
実大せん断試験
実大せん断試験の様子
長期荷重試験
長期荷重試験の様子
接着性能試験
接着性能試験の様子
事故的水掛かり試験
事故的水掛かり試験の様子

座面の品質基準

区分 A・Bタイプ 基準 Cタイプ 基準
※1 4材面とも、径比が40%以下であること 木表側の広い材面において、径比が40%以下であること
集中節※2 4材面とも、径比が60%以下であること 木表側の広い材面において、径比が60%以下であること
丸身 軽微であり、接着時のモルダ掛けで残らないこと
貫通割れ 木口 木口の長辺の寸法の1.5倍以下であること
材面 材長の1/6以下であること
目まわり 木口の短辺の寸法の1/2以下であること
平均年輪幅 8mmm以下であること
腐朽 腐れがないこと
あて、虫孔 極めて軽微であること
曲がり 0.2%以下であること
ねじれ 広い材面において0.2%以下であり、かつ、規格B2「接着時の各部品質規格」の表1に定める接着時寸法が確認できること
削り残し 軽微であり、接着面(その反対側の面を含む)については接着時のモルダ掛けで残らないこと
その他欠点 目切れ、欠け、毛羽立ち、傷、変色及び汚染が軽微であること

※1:材面における欠け、傷及び穴を含み、集中節を除く。

※2:材面における欠け、傷及び穴を含む。

信州型接着重ね梁 Aタイプ

信州型接着重ね梁 Aタイプの写真
使用樹種
カラマツ
用 途
横架材(梁・桁)
使用環境
屋内(乾燥環境)
接着剤
水性高分子イソシアネート系接着剤を使用
構造用集成材の日本農林企画(JAS)が定める使用環境Cに適合するもの
仕様
同一樹種で構成
縦継ぎはなし
横軸方向には使用しない
A1、A2タイプは使用時の上下が指定

断面形状・寸法・含水率

項目 A1 A2 A3 A4
断面
(mm)
断面図 断面図 断面図 断面図
材せい 240mm 300mm 360mm 450mm
材幅 105〜150mm
材長 6,000mm以下
含水率 8〜15%

製品の基準強度と基準弾性係数

樹種 タイプ 認定番号 基準材料強度(N/m㎡) 基準弾性係数(KN/m㎡)
曲げ強さ[強軸](Fb) せん断強さ(Fs) めりこみ強さ(Fcv) 曲げヤング係数(E) せん断弾性係数(G)
カラマツ A1 MWCM-0030 22.2 2.1 7.8 8.8 0.58
A2 MWCM-0030 21.3
A3 MWCM-0031 20.5
A4 MWCM-0031 19.6

信州接着重ね梁の長期、短期許容応力度

材料強度 長期に生じる力に対する許容応力度 短期に生じる力に対する許容応力度
曲げ(Fb) (1.1×Fb)/3 (2×Fb)/3
せん断(Fs) (1.1×Fs)/3 (2×Fs)/3
めりこみ(Fcv) (1.1×Fcv)/3 (2×Fs)/3

※ただし、積雪時の構造計算をするにあたっては、長期に生じる力に対する許容応力度は同表の数値に1.3を乗じて得た数値とし、短期に生じる力に対する許容応力度は同表の数値に0.8を乗じて得た数値とする。

活用イメージ

信州型接着重ね梁Aタイプ 活用イメージ

信州型接着重ね梁 Bタイプ

信州型接着重ね梁 Bタイプの写真
使用樹種
カラマツ
アカマツ
スギ
ヒノキ
用 途
横架材(梁・桁)
使用環境
屋内(乾燥環境)
接着剤
水性高分子イソシアネート系接着剤を使用
構造用集成材の日本農林企画(JAS)が定める使用環境Cに適合するもの
仕様
同一樹種で構成
縦継ぎはなし
弱軸方向には使用しない

断面形状・寸法・含水率

項目 A1 A2 A3 A4
断面
(mm)
断面図 断面図 断面図 断面図
材せい 240mm 300mm 360mm 450mm
材幅 105〜150mm
材長 6,000mm以下
含水率 8〜15%

製品の基準強度と基準弾性係数

樹種 タイプ 認定番号 基準材料強度(N/m㎡) 基準弾性係数(KN/m㎡)
曲げ強さ[強軸](Fb) せん断強さ(Fs) めりこみ強さ(Fcv) 曲げヤング係数(E) せん断弾性係数(G)
カラマツ B1 MWCM-0038 26.6 2.1 7.8 8.8 0.58
B2 MWCM-0038 26.1
B3 MWCM-0039 25.6
B4 MWCM-0039 25.2
アカマツ B1 MWCM-0036 18.2 2.4 9.0 8.8 0.58
B2 MWCM-0036 17.9
B3 MWCM-0037 17.6
B4 MWCM-0037 17.3
スギ B1 MWCM-0032 25.5 1.8 6.0 6.9 0.46
B2 MWCM-0032 25.1
B3 MWCM-0033 24.6
B4 MWCM-0033 24.2
ヒノキ B1 MWCM-0034 26.6 2.1 7.8 8.8 0.58
B2 MWCM-0034 26.1
B3 MWCM-0035 25.6
B4 MWCM-0035 25.2

信州接着重ね梁の長期、短期許容応力度

材料強度 長期に生じる力に対する許容応力度 短期に生じる力に対する許容応力度
曲げ(Fb) (1.1×Fb)/3 (2×Fb)/3
せん断(Fs) (1.1×Fs)/3 (2×Fs)/3
めりこみ(Fcv) (1.1×Fcv)/3 (2×Fs)/3

※ただし、積雪時の構造計算をするにあたっては、長期に生じる力に対する許容応力度は同表の数値に1.3を乗じて得た数値とし、短期に生じる力に対する許容応力度は同表の数値に0.8を乗じて得た数値とする。

活用イメージ

信州型接着重ね梁Bタイプ 活用イメージ

信州型接着重ね梁 Cタイプ

信州型接着重ね梁 Bタイプの写真
使用樹種
カラマツ
スギ
用 途
横架材(梁・桁)及び柱材
使用環境
屋内(乾燥環境)
接着剤
レゾルシノールフェノール樹脂接着剤
構造用集成材の日本農林企画(JAS)が定める使用環境Cに適合するもの
仕様
同一樹種で構成
縦継ぎはなし

断面形状・寸法・含水率

項目 C1 C2 C3 C4 C5 C6
断面
(mm)
断面図 断面図 断面図 断面図 断面図 断面図
材せい 300mm 330mm 360mm 390mm 420mm 450mm
材幅 105〜150mm
材長 6,000mm以下
含水率 15%以下

製品の基準強度と基準弾性係数

樹種 タイプ 認定番号 基準材料強度(N/m㎡) 基準弾性係数(KN/m㎡)
圧縮強さ(Fc) 曲げ強さ せん断強さ(Fs) めりこみ強さ(Fcv) 曲げヤング係数(E) せん断弾性係数(G)
積層方向(強軸)(Fb1) 幅方向(弱軸0)(Fb2)
カラマツ C1 MWCM-0050 24.6 26.6 30.6 2.1 7.8 8.8 0.58
C2 MWCM-0050 26.1
C3 MWCM-0050 25.6
C4 MWCM-0051 25.2
C5 MWCM-0051 24.9
C6 MWCM-0051 24.5
スギ C1 MWCM-0052 23.4 25.5 29.4 1.8 6.0 6.9 0.46
C2 MWCM-0052 25.1
C3 MWCM-0052 24.6
C4 MWCM-0053 24.2
C5 MWCM-0053 23.9
C6 MWCM-0053 23.6

信州接着重ね梁の長期、短期許容応力度

材料強度 長期に生じる力に対する許容応力度 短期に生じる力に対する許容応力度
圧縮(Fc) (1.1×Fc)/3 (2×Fc)/3
曲げ 積層方向(強軸)(Fb1) (1.1×Fb1)/3 (2×Fb1)/3
曲げ 幅方向(弱軸)(Fb2) (1.1×Fb2)/3 (2×Fb2)/3
せん断(Fs) (1.1×Fs)/3 (2×Fs)/3
めりこみ(1)※1 (Fcv) (1.5×Fcv)/3 (2×Fs)/3
めりこみ(2)※2 (Fcv) (1.1×Fcv)/3 (2×Fs)/3

※ただし、積雪時の構造計算をするにあたっては、長期に生じる力に対する許容応力度は同表の数値に1.3を乗じて得た数値とし、短期に生じる力に対する許容応力度は同表の数値に0.8を乗じて得た数値とする。

※1:めりこみ(1)は、平成13年国土交通省告示第1024号第1第一号のイに掲げる木材のめりこみ許容応力度の表「(1)土台その他これに類する横架材(当該部材のめりこみによってほかの部材の応力に変化が生じない場合に限る)」に該当する許容応力度

※2:めりこみ(2) は、平成13年国土交通省告示第1024号第1第一号のイに掲げる木材のめりこみ許容応力度の表「(2) (1)項に掲げる場合以外の場合」に該当する許容応力度