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木を使って地球を救う

温暖化問題

皆さんは地球環境の劣化がすごいスピードで進んでいることを知っていますか。地球温暖化は、大気中の二酸化炭素が増加し、地球から放出されるはずの熱が逃げられなくなって、地球の気温が上昇するという現象です。この結果、南極大陸の氷が溶けだして陸地が水没したり、台風の発生、地球の砂漠化が進むなど、地球環境が大きく変わってしまうのではと大変心配されています。
ところで、管理された森林から得られる木材資源を使えば、大気中の二酸化炭素の吸収・固定を進めるとともに、化石資源の消費による二酸化炭素の放出を減少させて、地球温暖化を防ぐことになることをご存じですか?

二酸化炭素を吸収

18世紀の産業革命以来、エネルギーとして大量の石油・石炭などの化石燃料が使われ、大量の二酸化炭素が大気中に放出されています。森林は光合成によって大気中の二酸化炭素を木材として貯蔵します。木材の重量の1/2が炭素です。
若い森林は成長が旺盛ですが、年数を経過すると成長が衰え、二酸化炭素の吸収が止まります。こうした老齢な森林になる前に伐採して、その恵みを頂き、利用するとともに、成長が旺盛な若い森林を育てることによって、永きにわたって、森林は二酸化炭素を吸収し続けます。

炭素を蓄える

木材は形を変えて住宅として使われても、炭素を蓄え続けます。一般的な住宅(136・)では約6tもの炭素が蓄えられています。鉄筋コンクリート・鉄骨プレハブ住宅では、その量は1/4にしかなりません。
全住宅が蓄えている炭素の総量は、日本全ての森林が蓄えている炭素総量の約18%に相当すると試算されています。

製造・加工時の二酸化炭素放出量

物をつくるには電力などのエネルギーが必要です。
こうしたエネルギーは石油・石炭などの化石燃料を燃やして生み出していますので、二酸化炭素が発生します。少ないエネルギーで製品ができることは、二酸化炭素の減少に貢献します。その量は木材1m2につき最も多くエネルギーを消費するアルミニウムの200分の1(人工乾燥材)程度です。

木材の育成・利用

木材は森林から切り出され、住宅などに使われます。年数を経て、解体されても焼却されない限り、炭素は木材に貯蔵され続けます。解体された木材の再利用も進んでいますし、焼却されたとしても、熱エネルギーへの利用とともに、新たに植林された森林に二酸化炭素は吸収され、木材に蓄えられる循環を繰り返し、大気中も含めた二酸化炭素の総量が増加することはありません。私たちの周りの森林の木材を利用することで、運搬などのエネルギー利用も最小となる循環の輪が始まり、大きく広がっていきます。

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